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【サブジャンル解説】DMV Crankの世界的広がり

2026/10/6

【サブジャンル解説】DMV Crankの世界的広がり

世界各国のDMV Crankを紹介します。

サブジャンル紹介DMV Crank日本アジアヨーロッパ

78 VIEWS

こんにちは!

cherrytanです!
前回の更新から10日ほど経ちましたが、
過去イチ反響がありました!
先日、you geekさんのGEEKIN TAPE 2の
リリースパーティーに遊びに行かせていただいたのですが、
そこでもブログ見たよーなんて声をかけてくれた人がいて感無量です!
ありがとうございます!!!

どうやら日本でもDMV周辺の音楽に興味を持っている方が多いようなので、
今回はDMV Crankが世界でどのように広がっているのかを調べてようと試みました。
そのため、今回はアメリカではなくアジアやヨーロッパを中心に紹介できたらと思います。

それでは早速いきましょう!

アジア編

🔥 日本

まずは僕たちが住んでいる日本からこの3人を紹介します。
・you geek
・Worldwide Skippa
・MADEINBEN10

日本のCrankといえばやっぱりこの3人が浮かびますよね!

you geek

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まずyou geekさんですが、愛知在住のラッパーで
Crankを始めとした様々なビートでフロウできるスキルと
鬼気迫ったライブパフォーマンスに定評があります。

個人的にyou geekさんのCrankで一番好きなのは
「I DON'T NEED TRUMP」ですね。

you geekさんのフロウは本場のDMVラッパーと比べても、かなり特殊だと思っています
基本はパンチインスタイルで1小節ずつ単調なバースを蹴るのが普通ですが、
you geekさんの場合は、小節をまたいだ予測不能なフロウと数種類ある発声で
単調にならないところがオリジナリティだと思います。


Worldwide Skippa

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次に紹介するのはWorldwide Skippaさんです。
去年のラップスタアでの活躍やフェスの多数の出演、
ものすごいスピードのリリースペースなどで一躍注目を集めているラッパーです!
Worldwide Skippaさんは日本でもいち早くDMVのフロウを日本に持ち込んだパイオニアでもあり、
デビューシングルに収録された「JAPANESE CRANKA (feat. SiX FXXT UNDXR)」は
衝撃のデビュー作となったのを覚えています。

彼の特徴としては基本的なDMVフロウで、
印象に残るワードを小気味良くライムし続けるところにあると思います。
さらにポリティカルな要素をリリックに落とし込むなど、
他のラッパーがあまり言わないリリックを率先して曲にするところも良い個性ですね!


MADEINBEN10

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日本で最後に紹介するのはMADEINBEN10さんです。
「TUFF AS F**K」でのパフォーマンス動画からじわじわと知名度を伸ばし、
高いスキルと抜け感のあるスタイルで注目されています。


自分は最初Crankのビートでラップしているイメージが無かったのですが、
「Post move」という曲で衝撃を受けました。
DMVのフロウは前のめりに畳みかけるようにラップするのですが、
MADEINBEN10さんは語尾に抜け感があるおかげで、
余裕を感じる新しいDMVフロウだなと感じています。


今後ますます有名になっていくはずなので、活躍がすごく楽しみです!



日本のラッパー紹介は以上です!
Worldwide Skippaさん達が始めたDMV Crankのムーブメントですが、
まだ多く浸透しているとは言えないので、
これからドンドンDMVのフロウに挑戦するラッパーが増えたらいいなと思っています。

🔥 韓国

さて、次は韓国でDMVの影響を受けたラッパーを紹介します。
正直韓国でCrankのスタイルをやっているラッパーはほとんどおらず、
調査にかなり難航しました。
そんな韓国から紹介するのは次の2人です。

・100KGOLD

・ch1tkey

100KGOLD

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まず100KGOLDですが、彼はCrankをメインのスタイルとしているわけではなく、
基本はメンフィスTrapのようなサウスのスタイルでラップをしています。
韓国のシーンではファストでタイトなラップが主流ですが、
彼は珍しくモッタリしたレイドバック気味のフロウが多いですね。

ただし、リリックの方は女性に対する下ネタが多く、
一言でいうと見た目通りチャラいリリックが多いですね笑

そんな彼の楽曲でDMVっぽいフロウをしていると感じたのが「BODA(feat. KWON KI BAEK)」です!
HOOKはUSの大ネタをガヤとして贅沢に使っていますが、
バースはまさしくDMVの前のめりに詰め込んだフロウとなっています。



ch1tkey

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次に紹介するのは同じく韓国からch1tkeyです。
彼はSoundCloud上でもかなり注目されているようで、
Slump Audios Radioにもフックアップされています。

スタイル的にはアンダーグラウンド全般のジャンルを得意としているようで
JerkやPluggなどの楽曲も多いです。

そんな彼の楽曲でDMVを影響を受けていると感じる曲が 「전기톱(チェーンソー)」です。
おそらくチェーンソーは彼の暴力衝動のメタファーで、薬と金に溺れている様子を描いたリリックとなっています。
歌詞は暗いですが、サウンドとしてはSlimeGetEmのようなハードなものではなく、

Kuru のような浮遊感のあるシンセが入ったCrankとなっていますね。

ch1tkey · 전기톱

🔥 カザフスタン

アジア編最後はカザフスタンです。
一応アジアではありますが、言語としてはロシア語が公用語ですね

luvdakash

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カザフスタンで紹介するラッパーはluvdakashの一人だけです。

彼はSoundCloud上で知名度を伸ばしているようで、
カザフスタンのアンダーグラウンドではかなり知名度があるようです。

楽曲としてはJerkとCrankがメインで、
リリックではドラッグやゲームネタを多用した
ストリートというよりもスワッグ感のあるスタイルのようです。

彼の楽曲では「freecars_in_kazakhstan」という
SoundCloud上にのみアップロードされているEPが一番すきですね。
サウンドとしてはかなりハードでSlimeGetEmを彷彿とさせた
メロディ無しの畳みかけるようなフロウが特徴です。

luvdakash (@luvdakash) · FREECARS IN KAZAKHSTAN


ヨーロッパ編

アジア編の次はヨーロッパ編を紹介します!

🔥 スウェーデン

Fukksailor 画像

スウェーデンから紹介するラッパーはFukksailorです。
彼は2018年からキャリアがありTrapのビートを得意としていますが、
近年はDMV CrankやJerk、Gloなどアンダーグラウンドのトレンドにも追従して活動しています。

インタビューによるとChief Keefなどのシカゴドリルにも影響を受けているそうです。
リリックは本場のDMVに近いストリート色の強いもので
暴力やドラッグなどの殺伐としたリリックが多いです。

そんな彼のDMVに影響を受けた曲で好きなのは「andas」です!
こちらはSoundCloud上にのみアップロードされており、
ビートはTrapMoneyBiggieとgamo8kの本格的なCrankビートとなっています。
ラップもスウェーデン語の少し癖のある発音が
パーカッシブに聴こえてノリやすいですね!

Fukksailor · andas prod. trapmoneybiggie x gamo8k

🔥 イギリス

elcammgguod

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イギリスで紹介するのはスコットランドを拠点にしているelcammgguodです。
DMV Crank以外にはTrapやRage,Pluggの楽曲も出しています。
ラップのスタイルとしてはGrimeの本場なだけあり、
タイトでライムの置き所が小節の最後だけでなく全体にちりばめられている構成です。

ビートは重く暗い雰囲気が多く、リリックもかなりバイオレンスで、
本場のDMVを彷彿とさせるような表現が多いのが特徴ですね。
elcammgguodの楽曲だと「War Criminal」というアルバムが全編DMV Crankで構成されており好みでした。
それでも単調にならないようにビートのテンション感やフロウの切り替えをして飽きさせない工夫がされていてよかったです。



sky suzuya

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またラッパーではないですが、プロデューサーの sky suzuya も彼の楽曲を語るうえでは外せない存在となっています。

弱冠20歳のプロデューサーであり、UK Garageやハウスなどを始めとしたクラブミュージックから
DMV Crankまでを幅広く手掛けています。

elcammgguodの曲も多くプロデュースしており、
「GRAVEMAN」なんかはBPMも早く、疾走感のあるハードなCrankに仕上がっています。
今後がとても楽しみなプロデューサーですね!



🔥 フランス

ヨーロッパ編の最後はフランスのCrankラッパーを紹介したいと思います。
フランスで紹介するのは次の3人です!
・sherifflazone
・Rowjay
・Andrike$ Black

※ なお、RowjayとAndrike$ Blackはカナダのケベック州を拠点としていますが、
ケベック州はフランス語圏であり、彼ら自身もフランス語でラップしているためフランスの区分で紹介します。

sherifflazone

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まずsherifflazoneについて、
彼はパリ出身のラッパーであり、フランスにおけるDMV Crankの先駆者とされています。
彼のスタイルは本場のDMV Crankを忠実に再現しており、
実際にこれまで紹介したUS以外のラッパーの中だと随一の知名度を誇ります。
彼のみはSlimeGetEmやSkinoが取り上げられているプレイリストにも含まれていることが多いです。

そんな彼はリスナーの間でDMVPとも呼ばれるようになり
実際にその名を冠したアルバムもリリースしています。
同アルバムのExtend版にはSkinoを客演に迎えた「MOOSE」が収録されており
TrapMoneyBiggieとYoyotheproducerの二大巨頭による共作です!

ラップのサウンドとしてはFukksailorと同じように、
普段聴かない言語でラップしているため
発音が耳慣れないと思いますが、ぜひ彼の楽曲をチェックしてみてください!


Rowjay

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次に紹介するのはカナダのケベック州を拠点とするRowjayです。
彼はThree 6 Mafiaに影響を受け、ブーンバップからTrapまで乗りこなす
実力派のラッパーとして独自の地位を築いています。

DMV Crankのをフランスに持ち込んだのがsheriffklazoneであるならば、
最初期にDMVのフロウをフランス語圏に取り入れたのはRowjay達とも言われています。

分かりやすく言うと彼の楽曲はDMV Crankのような、
アグレッシブなビートというよりは、一般のTrapやPluggビートに対して
前につんのめったDMV特有のフロウを乗せています。
そのため、ビートにのみ着目すると一見DMVに影響を受けたのか分かりづらい点はあります。
≠DMV Crank、=DMVフロウといったところですね!

「RESTAURANT GASTRONOMIWUE」という曲がDMVのフロウに気づきやすいと思います!
ゆったりとしたPluggビートに前のめりなパンチインラップをしているので、聴いてみてください。


Andrike$ Black

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最後に紹介するのはRowjayと同じくケベック州を拠点としているAndrike$ Blackです。

彼はこれまで紹介した中で一番の変わり種で
RowjayのようにDMVのフロウを重視して、それをハウスのビートに乗せています。
最初これはどうなのかと不安になりましたが、それがスゴく合うんですよね!

インタビューによると、彼は2ステップ、ガレージなどのビートでもラップしておりヒップホップの枠組みにとらわれないスタイルとして活躍しています。
リリックも内省的なものが多く、典型的なDMVのハードなリリックとはかけ離れたものとなっています。

そんな彼の軽快なDMVフロウをぜひチェックしてみてください!
個人的に彼の曲では「PI KA DOMI(眠れない)」が好きでした。



RowjayとAndrike$ BlackのようにDMV Crankというビートにとらわれず、
DMV特有のフロウを様々なビートに乗せているラッパーがいることを知ることができたのは
今回の調査の一番の発見でしたね!

終わりに

以上で世界各国のDMVの影響を受けたアーティストの紹介を終えたいと思います!
そもそもUSとフランス以外はDMVと検索してもほとんど引っかからず、
今回の記事はかなり調査に時間がかかりました!
4日間毎日7~8時間はディグっていましたね......

しかし、そのおかげで素晴らしいラッパー達を知ることができ、
DMVの世界的な広がりも分かったのでヨシとしましょう!

他にもこの国にこんなラッパーがいるよ!というのを教えてくれたら、
とても喜ぶのでぜひ教えてくださいね~

それでは今回も多くの人に読んでいただけることを祈りつつ、この辺で筆をおかせていただきます。

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