2026/9/27
【サブジャンル解説】DMV Crankが今アツい!
最近話題のDMV Crankについて紹介します。
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お久しぶりです!
cherrytanです! 忙しすぎてまた期間が空いてしまいました。。。
今回はいつもと違ってDMV Crankについてのまとめになります。
最近ふとFree Car MusicとDMV Crankって何が違うんだろうと気になり
自分の中のDMV Crankの認識を整理するために記事にまとめようと思いました!
日本のシーンだと最近話題のWorldwide Skippaさんやyou geekさんがパイオニアになっているジャンルですね。
良く二人を聴いているといった読者さんにもぜひ知っていただきたい内容なので、
最後まで読んでいってほしいです!
まずDMV Crankとは???
サウンドの特徴としては最小限のメロディ要素(通常はシンプルな1~8音のピアノ、ベル、またはシンセ進行)を中心に構築された、踊れるトラップビートです。
全体的にバウンス感の強く、キーンといったライドシンバルによる焦燥感を煽るようなグルーヴが印象的ですね
また、ラップのアプローチも特徴的で前のめりなフロウで
一小節ごとにパンチインしているような構成となっています。
ライミングも単調で一小節で完結するような自由なリリックを細かく繰り返している感じです。
実際に曲で感じた方がいいと思うので、最近のお気に入りの曲を貼っておきます。
Crunkとは違うの?
結構勘違いしがちなのですが、「Crank」と「Crunk」は違います。
「Crunk」はメンフィス発祥の音楽であり、
低音で攻撃的なドラムサウンドとエネルギー溢れるラップ、
コール&レスポンスを多用するパーティーミュージックです。
代表曲としては以前紹介したThree 6 Mafiaの「Tear Da Club Up」などがありますね。
生まれた時代的にも1990年代とDMV Crankとは異なったものとなっています。

Free Car Musicとの違いは???
次はFree Car Musicとの違いについてです。
冒頭で述べた通り、僕自身もFree Car MusicとDMV Crankは何が違うのかといったところで
整理がついていなかったため、ここは細かく見ていこうと思います!
結論から言うとFree Car MusicはDMV Crankの中の特定のサブジャンルとなっています。
つまりは対立するジャンルではなく階層構造になっているということですね。
まずCrankという言葉はDMVで使われるスラングであり、
DMV周辺の音楽、イケてる曲などの意味があります。
サウンドとしては一つに特定されてなく、トラップ、ドリル、ゴーゴー、バウンスなど音楽全般を指します。
DMV Trap or DMV Crank
中でもFree Car MusicはDMV Crankの中でもシカゴドリルの派生となっています。
特徴としては名前の由来ともなっている「車両窃盗」についてのリリック
派生元のシカゴドリルと比べてJerk的なバウンス感、緊張感のあるキックや金属的なライドシンバルがメインです。
そのため、一番最初に紹介したDMV Crankの特徴はFree Car Musicのものということになりますね。
昨今のシーンではDMV Crank=Free Car Musicと細かい区別はなく言及されています。
DMV Crankの主要なアーティスト
最後にDMV Crankの主要なアーティストを紹介していきたいと思います!
Migo Lee
ワシントンD.C.北西部を拠点にしたラッパーであり、
Free Car Musicシーンの確立期(2020年代初頭)を支えた中心人物の一人として位置づけられています。
音楽性としてはドリルに近い血生ぐさいリリックと重厚感とノリの良さを併せ持ったビートが持ち味です。
Free Car Musicとしてのお手本のようなリリックとサウンドのため、ぜひ聴いてみてください。
一番好きな曲を貼っておきます。
HavinMotion
メリーランド州出身のラッパーであり、DMV Crankを全国区に押し上げた第一人者です。
今年の4月に銃撃にあい、惜しくも夭逝してしまいました。
音楽性としてはシンセを多用したバラエティに富んだサウンドが特徴で、
浮遊感のあるCrank、攻撃的なCrankなどエモーショナルなサウンドを得意としています。
彼のミックステープ「MOTION」はDMV Crankを代表する名盤なのでぜひ聴いてみてください。
SlimeGetEm
ワシントンD.C.出身であり、現行のアンダーグラウンドシーンでもかなりの存在感を示しているラッパーの一人です。
彼の音楽は日本のシーンでもかなり広まっており、一度は耳にした人も多いのではないでしょうか。
音楽性としてはメロディをほぼ使わず、これでもかとバースを畳みかけるスタイルで
対立組織へ威嚇したリリックやTikTokで有名になったことからも
リスナーの間でも賛否の分かれる評価を受けています。
後述するTrapMoneyBiggieとのコンビも話題になっており、
現行のDMVシーンでも目が離せない存在となっています。
彼の曲の中だと冒頭で載せた「ICON」が一番好きですが、
Jaeychinoとコラボした「Me vs Me」がやっぱりお気に入りですね!
不気味さと音割れしたサウンドが往年のクラウドラップを彷彿とさせており、とても良いです。
(なぜかMVが削除されているのが残念です・・・)
Dolan Beatz
ここからはラッパーではなくビートメイカーも紹介してきたいと思います。
Dolan BeatzはワシントンD.C.出身で現在はアトランタを拠点に活動するビートメイカーです。
彼はDMV Crankが主流になるよりも前から活動しており、
Lil Uzi VertやChief Keefとの共作経験もあります。
特にLil Uzi Vertの「New Patek」は日本のアニメ『デス・パレード』の劇伴曲をサンプリングしており、
米国のSpotifyではデイリーチャートで1位を記録するなど大ヒットを記録しています。
そんな彼がChief KeefやShabazz PBGのシカゴドリルサウンドをDMVに持ち込んだことが
Free Car Musicの起源とされています。
Slimesitoとコラボした「Committed」はMVもとても良いのでぜひ見てください。
(ちなみにSlimesitoは日本のラッパーXameleonさんともコラボしてるのでそちらもぜひ聴いてください)
TrapMoneyBiggie
最後に紹介するのは現行のDMV Crankで最も有名なビートメイカーである
TrapMoneyBiggieです!
彼はなんとアメリカではなくオランダ人でありながら、数多くのCrankラッパーに曲を提供しています。
ちなみに彼のビートないしはプロデューサータグを皆さんは聴いたことがあるかもしれません。
なんとWorldwide Skippaさんの「Tee Shyne Flow」は彼が作ったビートです!
実は「楊貴妃」とSong Warsで物議を醸した「WWS FOR PRESIDENT - Song Wars」も彼のビートです。
個人的には「Tee Shyne Flow」がリリースされた時、
リリックやMVよりもビートメイカーを話題にしろよ!とヤキモキしていました笑
「T-T–T-TRAPMONEYBIGGIE!!!」といった主張の強いプロデューサータグと
爆音のサウンドは彼のトレードマークであり、
特に前述のSlimeGetEmとのコンビが有名ですね。
彼らの怪作となった「Mashallah I Cooked Him」のMVはアンダーグラウンドラッパーでありながら
100万回再生を超え、多くの物議を醸すこととなりました。
ビートもラップもアグレッシブで、MVの出来も良いのでぜひチェックしてください!!
終わりに
約2か月振りの記事となりましたがどうでしたか???
DMV Crankについての理解を自分と一緒に深めることができましたでしょうか?
本来はFree Car Musicとどう違うのかを備忘録的にまとめるつもりでしたが、
だいぶ長くなってしまいましたね。。。
現行のアンダーグラウンドシーンではDMV Crankがとてもアツいので、
この記事を読んで興味を持った方はぜひチェックしてほしいです!
それと日本ではまだSkippaさんとyou geekさんくらいしかガッツリCrankをやっていないので、
日本でももっと広まればいいなと思っています!
それでは今回も多くの人に読んでいただけることを祈りつつ、この辺で筆をおかせていただきます。